読書記録4

13、社会起業家 「よい社会」をつくる人たち   町田洋次

☆☆☆

社会起業家になりたい!と思ったならば、まずは「社会起業家ってなんぞや」ということを知らなくてはいけません。世界の中で、どんな動きがあったのか、軽く押さえてみよう。ということで、入門編として読みました。
社会起業家」=医療、福祉、教育、環境、文化などの社会サービスを事業としておこなう人たち。私が感覚で捉えていたのもあながち間違いではなかったようです。

「国」とか「社会」とか、大きなものに寄りかかって生きるのではなくって、たくましく自分に出来ることを信じて突き進む姿は、本当に清々しさを感じます。

 社会起業家は、議論する人ではなく、現実主義者で、どんな状況にあろうとも実行し突破する人である。問題解決の困難さを誰のせいにもしないという姿勢は、読んでいて非常に爽快である。
シンクタンク「デモス」の報告書の読後の感想を、著者はこのように記してるけれど。本当に、この姿勢こそが大切なのだと感じました。



14、マイクロソフトでは出会えなかった天職 僕はこうして社会起業家になった    ジョン・ウッド

☆☆☆☆☆

本の帯にもあるように、まさにこの言葉こそが真髄。

僕が考えたいのは、「できない理由」じゃなくって、「どうすればできるか」ってこと。


先の社会起業家の精神必須条件、そのまんま満たしている、みたいな人。マイクロソフトのエグゼクティブだった彼は、とんでもなく頭がよいし、とんでもなくお金も稼いでいたに違いない。自分の周りのものをなげうって、それでも自分の信じた道を突き進んだ彼の生き方は、本当にかっこいい。それだけ。

彼は休暇中に訪れたネパールで、図書館の本棚に鍵がかけられているのを見て驚愕する。そうして、本をもってまた帰ってくることを現地の人に約束する。そして、本当に行動に起こす。


私も幼い頃から本が大好きだった。
母に読み聞かせをしてもらい、「もっともっと」とせがんだ。そうしているうちに、文字を覚えるまえから絵本の内容を暗唱してしまうほどだった。
今でも大好きな場所は本屋さん。
お金のない学生の頃は、1日中立ち読みしていた日もあった。

だからきっと私も、鍵のかかった本棚をみたならば、驚愕するだろう。


でも、行動に移せるだろうか?????????


環境問題をあつかったあのCMにもあるように「しっている」と「している」は違う。
私は10年後なんて長いスパンで、考えていて、結局は「まずは自分、余裕が出来たら他人、地球」ということではないか。


10年なんていってはいられない。もっと短期で目標を設定しなおさねば。
そう、心に強く思わされる本だった。


15、まずこのセリフを口に出せ!ビジネスハンドブック  齋藤孝

☆☆☆

私の尊敬する上司が「三色ボールペン派」なので、図書館でふと手にとって、その読みやすさに、また冊数稼ぎの意味も含めて・・・借りてしまいました。

基本的に齋藤孝さんは、私も好きです。ちょっと熱い感じが。私も仕事にパッションを持ち込むタイプですし。

参考にしようと思ったのは、

「ああわかりました、わかりました、大丈夫です」といわれると、その人はちょっと危ないな、と思ってしまう。

という下り。自分の裁量で進められることが多くなった分、上司に対して、「大丈夫ですって♪」といっていたことのなんと多かったことか、最近の私。

危ない危ない。今度からは意識的に「〜までに○○しておきますね!」とか、「そういわれると思ってしておきました。」っていえるように、頑張ろう。


あとはいつものように「大量の読書をしない人間に未来はない!」と、ここでも言われていました。

まったくもって同感。自分自身の読書量ももっと増やしたいな。もしも高校生に戻れたら、鬼のように本を読むのに。あのころは、恋愛(それに伴う電話やメール、妄想)にいかに時間を費やしていたか・・・。それも青春のいい思い出だけれど。


16、なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか?  枝廣淳子 + 小田理一郎

☆☆☆☆☆

県の環境学習センターの蔵書にあった。枝廣さんが環境問題にも取り組んでいるから?他の環境に関係ない著作まで揃っている。ちょっと不思議です。

でも、かなり面白かった。私は「感情的に仕事をしてしまう」タイプだし、ロジカルシンキング、などといわれても???となってしまう。「だって○○じゃないですか!」「根拠は?」「えっと・・・」みたいな。

「アイデア」の段階ではそういった「思いつき」も有用だけれど、今後もう少し全体をみられるようなポジショニングにもつかなくてはいけないだろうし、困った・・・。

そう思っていたけれど、なんとなくこの本で紹介されている「システム思考法」はピンと来るものがあった。
ある問題を解決する際に、原因と結果のみ見るのではなく、一歩ひいて全体像をみる考え方です、ものすごく要約してしまえば。そうして全体を把握した上で、問題を解決するためのレバレッジポイントをみつける。

考えるときに「ループ図」を使うのですが、これが面白い面白い。
感覚論で書いていっても、なんとなくシステマチックになっていく・・・。

システムシンキング、ちょっと勉強してみよう。仕事のみならず、いろんなことに応用できそうです。